2024年6月8日、弘前医療福祉大学は台湾・台中市の中山医学大学との連携にむけた大学間協定覚書(MOU)の締結を交わしました。
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進む高齢社会における共通課題解決に向け、医療・介護・リハビリ・歯科医療など互いの大学の強みを生かしながら、教育・研究の各分野での連携を目的としています。
昨年、本学の土澤副学長が中山医学大学を訪問し、医療や福祉、高齢化対策の研究などで共通点があることから今回の協定につながりました。
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署名式には中山医学大学張育超副学長と弘前医療福祉大学下田学長が出席。大学間協定覚書書に署名後、張副学長は「連携による教育・研究を通じて相乗効果が生まれ、互いの大学のために役立つものと大変期待している」とあいさつし、下田学長は「学生や教職員の研修、短期留学を通じて互いの交流を深めたい」と述べた。
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調印後の取材において下田学長は「台湾と日本の歯学医療には違いがある。口の中の健康が今後の日本の医療の大きなテーマになると思うので、これからも含め互いの研究課題にしたい。中山医学大学のカリキュラムを参考に今後の研修などのプログラムをつくっていきたい。」と説明。
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張副学長からは「歯科衛生士という制度は台湾ではまだできていない。介護の分野に関しては日本が進んでおり、リハビリテーション分野においても国際的に視野を広げて学生にとって有意義な環境を作っていきたい。」と展望を述べられました。
署名式に先立ち、張副学長より「歯周病の画期的発見 歯周病と全身のつながり」を演題に本学学生約700名へ記念講話をしていただきました。